シャネル、ディオール、ヴィトン、グッチ……
ハイブランドの名前をよく見てみると、「実は人の名前だった」というケースがとても多いことに気づきます。
どれも世界的なブランド名ですが、その正体は一人のデザイナー、もしくは創業者の名前です。
この記事では、名前の由来がデザイナーや創業者の名前になっているハイブランドを紹介します。
ハイブランドの名前の由来を一覧で紹介しながら、それぞれの創業者がどんな人物だったのかをわかりやすく解説していきます。
ブランド名の由来がデザイナーや創業者の名前になっている場合が多い
ファッション業界では、ブランド名に創業者の名前をそのまま使う文化が非常に根強くあります。
これは他の業界と比べても特徴的で、車や家電よりも圧倒的に「人名ブランド」が多い世界です。
理由はシンプルで、ファッションは「個性」「美意識」「センス」を売る産業だからです。
誰が作っているのか、どんな人物なのかが、そのままブランド価値に直結します。
なぜデザイナーや創業者の名前が多いのか?
ハイブランドは元々、小さなアトリエや仕立て屋から始まったケースがほとんどです。
最初は「◯◯さんの服がいい」「あの人のバッグが欲しい」という口コミが広がり、やがて名前そのものがブランドになります。
つまりハイブランドは最初から企業ではなく、個人の信用商売だったのです。
名前を看板にすることで、品質への責任もすべて自分で背負う。
その覚悟があったからこそ、今でも名前が残り続けています。
創業者、デザイナーの名前が由来の代表ハイブランド一覧
ここでは創業者、デザイナーの名前が由来の代表ハイブランドを一覧で紹介いたします
デザイナー・創業者の名前がそのままブランド名のハイブランド
- Chanel(シャネル)
創業者:ガブリエル・シャネル(通称ココ・シャネル) - Dior(ディオール)
創業者:クリスチャン・ディオール - Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)
創業者:ルイ・ヴィトン - Hermès(エルメス)
創業者:ティエリー・エルメス - Gucci(グッチ)
創業者:グッチオ・グッチ - Prada(プラダ)
創業者:マリオ・プラダ - Versace(ヴェルサーチ)
創業者:ジャンニ・ヴェルサーチ - Burberry(バーバリー)
創業者:トーマス・バーバリー - Balenciaga(バレンシアガ)
創業者:クリストバル・バレンシアガ - Givenchy(ジバンシィ)
創業者:ユベール・ド・ジバンシィ - Saint Laurent(サンローラン)
創業者:イヴ・サンローラン - Fendi(フェンディ)
創業者:アデーレ&エドアルド・フェンディ夫妻 - Armani(アルマーニ)
創業者:ジョルジオ・アルマーニ - Dolce & Gabbana(ドルチェ&ガッバーナ)
創業者:ドメニコ・ドルチェ&ステファノ・ガッバーナ - Valentino(ヴァレンティノ)
創業者:ヴァレンティノ・ガラヴァーニ
ではこの15ブランドについて
ブランド名の由来や
創業者がどんな人物だったのかなど詳しく紹介していきましょう。
Chanel(シャネル)の創業者ガブリエル・シャネル
シャネルはフランスを代表するラグジュアリーブランドで、バッグ、アパレル、香水、コスメまで幅広く展開しています。
上品で洗練されたデザインは「女性の憧れ」の象徴とも言える存在です。
創業者のガブリエル・シャネル、通称ココ・シャネルは、孤児院育ちという厳しい環境から成功を掴んだ人物で、当時の女性ファッションに革命を起こしました。
コルセットを廃し、動きやすくシンプルな服を広め、「女性を自由にしたデザイナー」として語り継がれています。
Dior(ディオール)の創業者クリスチャン・ディオール
ディオールはフランスの高級ファッションブランドで、エレガントで女性らしいデザインが特徴です。
バッグやアパレルだけでなく、コスメや香水でも高い人気を誇ります。
創業者のクリスチャン・ディオールは、戦後のファッション界に「ニュールック」と呼ばれるスタイルを生み出し、細いウエストと広がるスカートという理想的な女性像を打ち出しました。
暗い時代に希望と華やかさを取り戻した存在として、ファッション史に名を残しています。
Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)の創業者ルイ・ヴィトン
ルイ・ヴィトンは世界で最も知名度の高いハイブランドの一つで、特にバッグとトランクで有名です。
耐久性と実用性、そして高級感を兼ね備えたアイテムは、世代を超えて愛されています。
創業者のルイ・ヴィトンは、フランスの田舎出身で、徒歩でパリに向かい職人修行を積んだ苦労人です。
旅行用トランクの革新的なデザインで成功し、「旅のラグジュアリー」という新しい価値を生み出しました。
Hermès(エルメス)の創業者ティエリー・エルメス
エルメスは最高級ラグジュアリーブランドの頂点に君臨する存在で、バーキンやケリーなど資産価値を持つバッグで知られています。
創業者のティエリー・エルメスは馬具職人で、貴族向けの高品質な馬具を製作していました。
その職人精神は現在も受け継がれ、エルメス製品は大量生産ではなく熟練職人の手作業が中心です。
品質第一主義を貫き続ける姿勢が、別格ブランドと呼ばれる理由です。
Gucci(グッチ)の創業者グッチオ・グッチ
グッチはイタリアを代表するラグジュアリーブランドで、バッグ、シューズ、アパレルまで幅広く展開しています。
華やかで個性的なデザインが特徴で、若年層からも高い支持を集めています。
創業者のグッチオ・グッチは、ロンドンの高級ホテルで働いた経験から富裕層の趣味嗜好を学び、それをレザー製品に反映しました。
馬具モチーフやバンブーバッグなど、伝統と遊び心を融合させた人物です。
Prada(プラダ)の創業者マリオ・プラダ
プラダはイタリアの高級ブランドで、ミニマルで知的なデザインが特徴です。
特にナイロン素材のバッグで一躍有名になりました。
創業者のマリオ・プラダは革製品店をミラノで開業した職人系実業家でしたが、ブランドを世界的に押し上げたのは孫娘のミウッチャ・プラダです。
彼女は哲学的な視点をファッションに持ち込み、「頭の良い人が選ぶブランド」という独自ポジションを確立しました。
Versace(ヴェルサーチ)の創業者ジャンニ・ヴェルサーチ
ヴェルサーチはイタリア発の派手でセクシーなラグジュアリーブランドです。
大胆な色使いとゴールド装飾が特徴で、視覚的インパクトが強いブランドとして知られています。
創業者ジャンニ・ヴェルサーチは、幼少期から母の仕立て屋で技術を学び、南イタリアの官能的美意識をデザインに反映しました。
スーパーモデル文化を生み出した立役者でもあります。
Burberry(バーバリー)の創業者トーマス・バーバリー
バーバリーはイギリスを代表する老舗ブランドで、トレンチコートとチェック柄が象徴的です。
上品で落ち着いた印象があり、大人の定番ブランドとして認知されています。
創業者トーマス・バーバリーは、防水素材ギャバジンを開発し、軍服としても使われる実用的な服を生み出しました。
機能性とファッション性を融合させた先駆者です。
Balenciaga(バレンシアガ)の創業者クリストバル・バレンシアガ
バレンシアガはモード界の革新者的存在で、現在はストリートとラグジュアリーを融合したブランドとして人気です。
創業者クリストバル・バレンシアガは「クチュールの建築家」と呼ばれ、立体裁断と構築美でディオールやサンローランにも影響を与えました。
デザイナーが憧れるデザイナーとして、伝説的評価を受けて
Givenchy(ジバンシィ)の創業者ユベール・ド・ジバンシィ
ジバンシィはフランスのエレガント系ブランドで、気品あるデザインが特徴です。
創業者ユベール・ド・ジバンシィは、女優オードリー・ヘプバーンの専属デザイナーとして有名で、映画の衣装を通じて世界的知名度を獲得しました。
女性の美しさを引き立てる控えめなエレガンスを追求した人物です。
Saint Laurent(サンローラン)の創業者イヴ・サンローラン
サンローランはモードとロックを融合したクール系ブランドです。
創業者イヴ・サンローランは史上最年少でディオールの主任デザイナーに就任した天才で、女性にパンツスーツを普及させた革命児でもあります。
ジェンダーレスファッションの先駆者として、現代ファッションに大きな影響を残しました。
Fendi(フェンディ)の創業者アデーレ&エドアルド・フェンディ夫妻
フェンディはローマ発のラグジュアリーブランドで、毛皮とレザー製品の職人技が評価されています。
創業者のアデーレ&エドアルド・フェンディ夫妻は小さな毛皮店からスタートし、家族経営でブランドを育てました。
後にカール・ラガーフェルドが参加し、世界的ブランドへと成長しました。
Armani(アルマーニ)の創業者ジョルジオ・アルマーニ
アルマーニはイタリアを代表する高級ブランドで、洗練されたスーツスタイルが特徴です。
創業者ジョルジオ・アルマーニは、男性服の堅苦しさをなくし、柔らかく自然なシルエットを生み出しました。
映画衣装も多く手掛け、「成功した大人の象徴」として定着しました。
Dolce & Gabbana(ドルチェ&ガッバーナ)の創業者ドメニコ・ドルチェ&ステファノ・ガッバーナ
ドルチェ&ガッバーナはイタリアの情熱的ブランドで、セクシーで華やかなデザインが特徴です。
創業者ドメニコ・ドルチェ&ステファノ・ガッバーナの二人は南イタリア文化を反映したスタイルを打ち出し、官能美と宗教モチーフを融合させた独自世界観を築きました。
Valentino(ヴァレンティノ)の創業者ヴァレンティノ・ガラヴァーニ
ヴァレンティノはロマンチックで優雅なクチュールブランドです。
創業者ヴァレンティノ・ガラヴァーニは「ヴァレンティノレッド」と呼ばれる赤を象徴色にし、世界中のセレブに愛されるドレスを生み出しました。
気品と愛の象徴的存在です。
まとめ
ハイブランドの名前の多くは、企業名ではなく「一人の人間の名前」です。
つまり私たちが買っているのは、モノだけでなく、その人の人生・哲学・美意識そのものでもあります。
創業者のストーリーを知ることで、ブランドはただのロゴではなく、物語を持った存在になります。
名前の由来を知ることは、ハイブランドをより深く楽しむ一番の近道なのです。